2010年3月16日火曜日

ギネスで世界一。沖縄の塩「ぬちまーす」

グスゥヨーこんにちは~
さてさて、今回は・・あの有名な沖縄の塩!
「めちまーす」の取材に行ってきました!!!

■海から進化した生命が必要としているミネラルを全部含んだ塩

経営理念:「世界初の製法で、世界一のミネラルを世界中の人々を健康にするために!! 」




琉球大学講師、沖縄大学院講師、専修大学講師を兼任されている株式会社ぬちまーす 高安正勝社長(写真左。写真右は研究主任 安里恭子様)のいうことは違います。
「人類に貢献する。人類を救う。初めからそういうつもりでやっている。これが僕の思い!」

40億年前の地球にどのように生命が誕生し、進化したかをずっと勉強いる高安社長。生命は海にあるすべてのミネラルを利用して進化したのが事実であり、海のミネラルが生命になくてはならないものだと分かっていた。だから、このぬちまーすが人類を救うって思っている。だから一生の仕事にしようと思ったし、ネーミングもぬちまーす(命の塩)以外思いつかなかった。



■発明王高安社長!原点は家が火事寸前になっても父親が起こらなかった事!!

昔からもの作りは好きだったのかという質問に目を輝かせながら
「僕は小学校からロケット飛ばしてたよ!電気の実験を家のヒューズでやってみたこともあった。家が火事になりそうになったが親父は真っ青になったけど叱らなかった。」
その時の友達はロケットを爆発させ、親に叱られ化学の実験はしなくなったとのこと!親の影響ってすごいんですね。。。

今のぬちまーすの製造機器を作ったのも社長。「もともと塩が自由化になった事を知って、ただ製造方法が頭に浮かで、試してみただけ!」
その言葉を発する事ができるまで、社長がどれだけの労力を使い、試行錯誤したのだろう・・・



■工場移転に伴い、データ化! さらなる 生産効率、品質向上に努めます!!

今年の5月、工場の移転に伴い、工場をIT化し、データ分析をしやすくした。 (写真:製造室の様子)
「工場のIT化はこちらに移ってきてからです。今までは生産が追い付かず作るのに必死で分析はしてなかった。温度とか、海水の量とかデータ化してなかった為、比較、分析ができていませんでした。」
IT化の担当者 製造部 高安亮さんは言う。



外気温度、湿度、気温等、環境の変化により塩の生産量が違っていた。時期にあった環境を設定し、効率よく生産できるように導入した。今まで、データをチェックし、手打ちでPCへ入力。頻度もそれほど多くはなかった。今回、自動的にデータを保存し、いつでもグラフ化したり、一覧表等で簡単に可視化できるようなシステムを導入。
「データ化することにより、生産効率や品質が上がる事を期待します。」
1か月に6,000人の見学者が訪れるぬちまーす。工場を無料で案内してくれ、製造室にはマース(塩)が雪のように積もり、柱には樹氷のように付着していた。検品室では従業員の皆さんが丁寧に不純物を取り除いていた。ぬちまーすが大事に出荷されてく姿が目に浮かんだ。。。(写真は、不純物を取り除いている様子。)



■TV放映がきっかけ。IT化により今後の取り組み広がります!

初めはパソコンない小さな工場からスタートしたぬちまーす!工場の移転に伴い、ITの充実化に取り組んだ!
「TV放映されて電話が殺到しました。手書きで伝票を書いていた為、だれがどの注文をとったのか探せない状況に陥り、販売ソフトを導入しました。」とオフィスのIT化に向け、勉強中だという研究主任 安里恭子さんは語る。
「POSと販売ソフト、会計ソフト(税理士事務所と連動した)を導入しています。レストランとSHOPがあるので市販のPOSシステムは金額的に高く、取りたいデータが見合わなかったので、小回りが利くよう、知人に頼みAccessで作成してもらいました。」POSは約3年前作成。社長が要望した商品別、団体別、等で売上を可視化するデータが作成できるようになった。
「発送に関しては7件/1日位が精一杯だったが、今は50件位できるようになりました。これから増えるとまた考えなければならない課題なのかも・・・」

実はPOSシステムを作成した知人というのは安里さんの旦那様なのである!
「専門家に頼むと10倍くらいの資金がかかる。本人(旦那様)の“システム構築の勉強がしたい”という意思が強かったので、実践の場所を作ってもらって喜んでいます。」

また、「来年目途に通販システムを導入したくて見積を取ったり、業社選びをしたりと今、勉強中です。すごく色々なシステムがあって選べない。一長一短、ピンからキリまでなんです。」と安里さん。
なんて勉強好きな夫婦なのだろうか!!見習いたい。。。 見習えるのか?。。。 見習う様、努力します。。。

通販システムを導入することによって、入力作業を減らし、工場見学に来ていただいたお客様、ご注文をいただいているお客様に対し、DMの発送等、企画やフォローをしていきたい。ぬちまーすのファンをまーすまーす(韻をふんでます)増やしていきたいと考いると。。。通販システム導入後、やりたいことはまーだまーだあるようだ!



■カッコ良いです。社長の一言「研究するのではなくただ試してみるだけ!」

「現在、1日に海水30トンから塩が450キロ生産されている。製造機械は24時間ちゃーまわしーのフル稼働している。昔は10トンから6キロくらいしか取れなかった。工場を移転してからは効率がだいぶ良くなった。」と社長。
今やるべきことは生産効率を上げる事!ようやく2、3か月前から在庫を作る事ができた。売れるのに作れなかったのか、作った以上に売れたのかはわからない。とにかく、在庫がなかった。
「ちょっとした事で生産率が上がるように研究しているところ。ポンプを追加し、気化装置の開発を進め、今は生産率6%だが、少しずつ良くればいいと思っている。目標があるのでやっていけるさぁ~。儲かってないけどねぇ~ふぉふぉふぉふぉふぉ」と社長!
「社長はこれから研究でお忙しくなりますね。」と私、
「研究するのではなく、ただ試してみるだけ。難しい事はしてないよ!」と!

さすが、特許を13カ国で取得した発明王の貫録ある一言!「ただ試してみ・る・だ・け!」



■沖縄に貢献してるぬちまーす

今度、沖縄で昔からある観光施設でぬちまーすを使用し、紅イモチップスを販売する。他にも大企業からぬちまーすを使用し、商品開発したいとオファーがある。
「この施設を造ったことで、今まで取りすぎたらいけないという塩のイメージを変えていきたいです。ミネラル豊富なぬちまーすを取ることで体内にある余分な塩分を排出する作用があるということを啓蒙していきたいと考えてます。」
社長が今年、数々のTV出演により沖縄の海塩の知名度を広めてくれたということで総合事務局より賞をいただいた。その他にも色々な賞を受賞。すごい!



ギネスで世界一。提案した部長が今や取締役に!

「社長がほんとにこの塩が世界一って言うならギネスに登録してみたら」ギネス申請は当時の部長のアイディア!「僕の作った塩が世界一っていうのは誰も信用してなかった。ギネスの本買ってきて、米国領事館の補佐官をしていた英語の達者な姉に頼んで、申請書の作成を手伝ってもらった。記録が正しいですよという証明するデータをすべて送ってたよ。」
「最初はギネスに登録するって恥ずかしいさ!取得できるかどうかわからんから。」
「今や世界一ですよね。」
「世界一だよ。そりゃ当り前。今までの塩はミネラル取れてなかった。いつもこれが世界一の塩だと言っていた。ギネスで世界一になったことは大きいね。だから提案した部長も取締役部長になってるよ。」

だがしかし・・・
ただ、世界一の塩がすぐ儲かると思っていたら気がくるっていたはず。7年間毎年赤字が続いた。
資金、大変だったのでは
初めからこの工場を作るつもりだった。この工場の資金調達に8年もかかった。ところがね、大変だと思うでしょ。8年96回給料日あるでしょ?96回お金をかりて歩いていた。お金を借りると後1カ月続けられる。8年間続けた。1回もいやだと思った事はない。こうなるとわかってたら誰でもやると思う。
塩は取りすぎると体によくないとの常識の中で20倍~40倍の値段で販売し始めたので、簡単に売れるわけがないとわかっていた。その常識は、ちゃんとした説明であったり、何かきっかけがないと変える事は難しい。しかし、15年くらいかかると思っていたが、8年ぐらいで軌道に乗り始めた。上出来だよ。



□ □ □ 会社概要□ □ □ 
商号 株式会社ぬちまーす

代表者 代表取締役  高安正勝
設立 1997年(平成9年)3月
資本金 2億1千万円
従業員数 60名(パート30名含む)
所在地 〒904-2423沖縄県うるま市与那城宮城2768
TEL 098-983-1140(イイシオ)
098-983-1111
FAX 098-983-1112
事業内容 製塩業

HPアドレス http://www.nutima-su.jp/nuti/index.html

営業日 ぬちまーす観光製塩ファクトリー「ぬちうなー」
 年中無休(年末年始を除く)
 工場見学・ショップ (9:00~17:30)
 レストラン (11:00~17:30 木曜日はデザート・ドリンクのみ)

株式会社ぬちまーす
 営業日 月曜日~金曜日(8:30~17:30)


製造部 高安亮様に対応していただきました。

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