2010年3月25日木曜日

モンドセレクション受賞-勝山シークヮーサー

さて、今回は、沖縄の名産「シークヮーサー」の加工・販売(シークヮーサー果汁の製造)をおこなっている「勝山シークヮーサー」さんを訪問いたしました。




シークヮーサーで「村おこし」!

勝山は昔からシークヮーサーの名産地。クガニ系統、カラチ系統大きく分けて2系統に分けられる。勝山シークヮーサーの特徴は皮が厚く、香り高いのが特徴。シークヮ―サーで食べていけるような環境作り。それがひいては村おこしにつながると考えている。農村の生活基盤がしっかりすることが大事だと思う。地域にある組織がしっかりすることによって集落が安定する。過疎化が進み、集落の衰退が心配だった。ランの栽培が盛んだったころ、手掛けたが・・ブームが去り、赤字を抱えてしまった。その時にシークヮーサーが注目されてきた。足元に宝があったんだ!これに磨きをかけようと平成13年からスタートした。シークヮーサーで食えるような環境作り、若者が働けるような環境作りを目指した。農業で飯食える環境作りをどうするかいつも考えている。みんなが働きやすいような環境作りを目指している。農村を蘇らせるというような気持で取り組んでいる。まだ力がないんですけど...悪いね~

さすが社長さん!!地域の事、社員の事を考えていらっしゃる!!!




ITを導入のきっかけは?

初めは、手書きで伝票を起こしていた。ITベンダから、何百万とか何千万のシステムを進められたがとてもじゃないけど導入できなかった。3,4年前に会計ソフトをまず入れ、その後、平成17年に工場つくった時に会計ソフトとレジスタを入れた。だが、ネットワーク化されていないため、うまく稼動せず、今回基盤整備をしようとシステム化に向け検討中である。働きやすい環境に改善されればと導入を決意した。





IT経営導入でどのような効果を期待され、どのようなシステムを導入したのか教えてください?

現在、ソフトは3つ入っている。経理会計ソフト、受発注管理ソフト、顧客管理ソフトが単体で起動している。今のシステムだとそれぞれの担当者の作業が重複し、電話で受けた注文を1台のPCでしか対応できてない状況である。システムの統合により最低でも2台のPCで並列作業ができるようにし、単純に1人で処理できる量を増やし、受注できる量を増やしていきたい。販路拡大をめざす!
 業社さんに業務フローを見ていただいてシステム導入に向け、プロトタイプを作ってもらってカスタマイズしながら構築中である。また、顧客管理、対応履歴は各担当が自分でわかりやすく、自分なりの管理をしている。担当者以外が電話を受けた場合、顧客データを共有していないため、対応しかねている。将来は、CTIシステム等を導入して、お客様の対応をスムーズできるようにしたい。





導入までの取り組みについてお教えください?

ある情報誌に載っていたトランクゲーツ株式会社 http://www.trunkgates.com/に直接連絡を取り、受発注システム、顧客管理システムと販売管理システムの構築をお願いしている。作業フローを見て話を進める中で各担当からもこのような機能がほしいとか要望し、取りいれられる要望も取り入れていきながら予算内で抑えたシステムを導入計画中である。しかし、通信回線が問題!! ISDNしか通ってない。来年、再来年には光ファイバーを引いてもらおうという動きはあるが・・モバイル(携帯電話)もぎりぎり届くか届かないかの場所。SaasやASPのようなシステムは困難。





導入にあたって苦労した点はございますか?

ベンダーとのやり取りに特に問題はなかった。システムを今よりは導入した方がいい事は分かっているが、各担当者が使いにくくなるのでは?という不安があるようだ。導入した後にこういうシステムがほしかったとならないように相談しながら対応している。





トレーサビリティシステムについて

農林水産省の「食の安全安心確保事業」で平成17年に導入した。成分分析する機器、カメラ、パソコン等トレーサビリティシステムに必要なものを導入してもらった。必要な情報を栽培日誌という形でフォーマット化してそれを農家の皆さんに記入してもらい、入力している。これも時代の要求でしょうか?このようなシステムを作成しなくても、以前は生産者と消費者の間には信頼関係があり、店頭に並ぶものは安心できる商品であるのが当たり前だった。そんな社会であるべきと思う。と社長。HP上のトレーサビリティのバナーから賞味期限の入力し、その時使用したシークヮーサーの製造日や製造本数やその時のシークヮーサーを作った農家さんの情報がみられるようになっている。 農家には虫食いのシークヮーサーなど納品しないようにお願いして、原料も厳選し、真剣に丁寧にジュースを作っています。商品には自信を持ってます。口に入れるものを大事に作るのは基本的な事。いいものを作ろうと日々努力しています。これが本物のシークヮーサージュースだと広げていきたい。
 確かに、トレーサビリティは社会インフラのイメージが強いですね!!山川社長の言葉には重みがあります!!





2009年モンドセレクション銀賞を受賞!

良質な商品を作り続けてきた事が世界に認められ、より商品に自信を持つ事が出来ました。県外の業者へ受賞した商品だと伝えるスムーズにご注文を受け、宣伝効果もありました。うちなーブームの時にシークヮーサーの単価が高騰し、単純に絞り込んだシークヮーサージュースが出回ってしまい、イメージを悪くしてしまった。本来のシークヮーサーの味を伝えたくて、サンエーやわしたショップ、道の駅等で試飲会をしてシークヮーサージュースはおいしいんだという事を伝え続けています。生産農家を盛り上げるためにも商品に自信を持ち、販路拡大していきたい。
シークヮーサーに多く含まれるフラボノイドの一種ノビレチンにはがん抑制効果が期待されているそうです!!





今後について

ジャム、ポン酢、石鹸、ジュースを開発した。他の企業と連携して商品開発をしていきたい。




代表取締役 山川良勝様、企画・販売責任者 伊波康様に対応していただきました。





(会社概要)
会社名: 農業生産法人 有限会社勝山シークヮーサー
事業内容: 農産物の生産(シークヮーサーの栽培)農産物の加工・販売(シークヮーサー果汁の製造)
代表取締役 :山川良勝
ホームページアドレス http://www.mayaga.com/
住所: 〒905-0002沖縄県名護市字勝山9番地
メールアドレス 4193honpo@mayaga.com
TEL 0980-53-8686
FAX 0980-53-8050
設立 平成15年 9月18日
資本金 3,400万円
従業員数 現在11名


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